分かりやすく解説!星空の楽しみ方 中秋の名月

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9月21日は、中秋の名月に当たる。

この日は、古来から月を鑑賞する習慣(お月見)がある。

今年は2013年以来8年ぶりに中秋の名月の日付と満月が一致するらしい。

普段より、真ん丸い月を中秋の名月として鑑賞できるチャンスになる。

今回は、そんな月をテーマにお話をします。

月は天体観測の入門

私が、初めて天体望遠鏡で見た天体は、月でした。

小学生の頃、近所のお寺の境内の広い敷地でどこの団体で開催されたのか記憶

にないのですが、大きな望遠鏡で、月のクレーターの観望会が行われておりました。

この時に初めて、月のクレーターを見ました。

望遠鏡の筒先は、月に向けられ、見学者が順序良く並び、自分の番になり接眼鏡

を覗くとゆらゆらと揺れた月のクレーターがはっきり見えていたのを今でも覚えて

おります。

誰でも天体望遠鏡を手に入れた時、最初に向けるのは月ではないでしょうか。

9月18日 月と木星が接近して見える。

9月18日には、月と木星が接近して見ることができる。

やぎ座の方向で、-2.7等に明るく輝く木星と月齢11.4の満月に近い月が4.7°の

間隔まで接近して見える。

肉眼でも接近の様子は見る事ができますが、双眼鏡を用いれば、同一視野に木星と

ガリレオ衛星と月が見えてきます。

付近に土星も明るく見えています。

関連記事リンク

2021年9月18日 月と木星が接近 アストアーツ

 

9月の星空  月刊天文ガイド

9月21日 中秋の名月

9月21日は、中秋の名月に当たります。

この日は、古来から月を鑑賞する習慣(お月見)があります。

今年は2013年以来8年ぶりに中秋の名月の日付と満月が一致する。

普段よりより、真ん丸い月を中秋の名月として鑑賞できるチャンスになります。

関連記事リンク

2021年9月21日 中秋の名月(十五夜) アストロアーツ 

ベテランの天文ファンには残念な満月の夜

一般の人は、満月の美しい神々しい光が心が癒してくれる事でしょう。

月明りは、大変明るく郊外に出て、電灯のない場所でも満月の日には、手元も

足元や周囲の風景が確認できる程です。

満月に望遠鏡を向けるとその光量の強さに驚きます。

その光に対して意外と月の表面の模様や細かい地形の様子が見えません。

そして、星夜全体もその明るさで、暗い星が見えなくなります。

このため、月のクレーターの詳細な観察をしたい時や暗い星や星雲星団、彗星等を

見たいベテランの天文ファンには、満月の夜の観測は敬遠しがちになります。

望遠鏡で月世界散歩をしよう。

月の魅力は、小さい望遠鏡でも、月の表面のクレーター、山脈や谷等の複雑な地形を

観察できます。

地球以外の天体で唯一、月は複雑な表面の地形を見る事

ができます。

また、この地形を観察するには、月の欠けぎわがねらい目です。欠けぎわに太陽の光が

満月の時期のような正面の光でなく斜めに入る光により月の地形の影ができることに

よりクレーターや山脈の複雑な地形の詳細を見る事ができます。

また、かけぎわが月齢ごとに移動する事で、見える地形も変わっていきます。

特徴的なクレーターや山脈がたくさんありますので、月齢ごとに見て行くと楽しみが

つきません。

また、月のクレーターを見たことがない方は、地域の観望会や公共天文施設があったら

その機会にぜひ観望して見てください。

月の写真を撮ろう

月は明るいので、

手持ちのスマートフォンやデジタルカメラで容易に

撮影できます。

地平線に近い場所で、地上の風景も取り入れて撮影するのも楽しいです。

9月21日も中秋の名月の鑑賞と一緒に月の撮影も行って楽しんでみては如何

でしょうか。

まとめ

今回は月をテーマにお話ししました。

9月18日には月と木星の接近、9月21日は中秋の名月さらに今年は満月に当たるため、

真ん丸い本来の満月を楽しめるチャンスです。

月は明るいので手持ちのデジタルカメラ、スマートフォンで撮影もできます。

今回の記事を読んで月に対して改めて興味や関心を持って頂けたらうれしいです。

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