天文同好会「浜松スペースハンタークラブ」の歩みを同好会会員の手記とともに振り返る -1-

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このブログにこれまで数々の新天体発見

や美しい彗星の撮影画像、情報を提供し

てくれている天文同好会

「浜松スペースハンタークラブ」。

このクラブの会報が、「創刊200号」を

達成しました。

200号の会報には、これまでのクラブの

歩みを振り返る投稿が寄せられました。

今回は、この機会に小和田代表による浜松

スペースハンタークラブの歩みと所属会員

の中村正光氏が、会誌に投稿した自身の

天文活動の取り組みについて振り返った

記述を並行してご紹介します。

同好会の今日までの長い天文活動の取り組

みとその間に起こった天文現象を交えなが

ら振り返って行きます。

タイトル画像

パンスターズ彗星 C/2025R3

撮影日 2026年4月9日

撮影者 小和田稔氏 

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「ほし」創刊200号達成! 56年余の歩み

ここより、小和田稔氏の手記になります。

機関紙「ほし」は、今号で200号の大台に

到達しました。

創刊は1970年2月10日。

折しも大道・藤川彗星(1970a=C/1970

B1)の発見があり、太陽に大接近(q=0.

065AU)してマイナス4~5等級に達すると

の予報で盛り上がりました。

また、同時期に南天から北上してきた多胡・

佐藤・小坂彗星(1969g=C/1969T1)の

バー ストが観測され、更に大彗星となった

ベネット彗星(1969i=C/1969 Y1) の

3月下旬の北上も大きなニュースになってい

ました。

それから今年で満56 年目。多くの会員によ

る熱心な観測や星にまつわる豊富な話題を

集めた機関紙「ほし」は前号の199号まで

で、実に3117ページ!!に及びます。

創刊号の表紙は画像のように、すでにひどく

日焼けした状態です。

(タイトルは元々のガリ版印刷が悪く、読み

取りが難しい状態です)

この創刊号と翌々月の第3まで号は印刷技術の

未熟さで、読み取り にくい紙面でしたが、同

年4月発行の第4号から1983年の第120号ま

では長きにわたり、主に同じガリ版印刷の紙

面でしたが、格段に読みやすい紙面になりま

した。

                                (創刊号表紙)

これには齋藤哲一(博俊)さんの絶大なる印刷

技術が大きく貢献しています。

また、この間のガリ版切り(ガリ版印刷などと

いう言葉も死語になっていますね!)は 大変な

労力と技術を要する仕事だったわけですが、進

んで申し出てくれた多くの会員の協力がありま

した。

これまで編集や印刷に関わった会員数は分かって

いるだけで、延べ 269 名に達します。

当初から 1982 年頃までは当時の会員の皆さんの

ご協力で、毎月の発行を続けることができました。

(月2回の発行もありました)

そして、1975年には第50号の発行と共に、天体写

真展の開催もありました。

この頃が会としても、最も活発な活動期で、会員数も

ピー クに達していました。

                                 (第50号)

第50号 1975.08.31 刊 「大成功だった天体写真展」

ほか 編集/長谷川裕子・印刷/斎藤哲一

第60号 1976.06.30 刊 「遠州天文人物史」ほか

編集/齋藤哲一 印刷/平松幸夫・近藤一雄 3

第80号 1978.02.28 刊 冬の星「オオシマ

バサミ」柴田宸一 ほか

編集/木俣和子 印刷/齋藤哲一

第100号 1979.12.08刊 「満天星特集 満

十周年を記念して」ほか 編集/村井陽一

印刷/伊藤茂(製版印刷)

次号へ続く

「ほし」第200号にて、今日までの天文活動の取り組みについて振り返る

ここより、中村正光氏の手記になります。

浜松スペースハンタークラブ会誌「ほし」第200号

発行おめでとうございます。

1969 年 12 月 23日から始まった長き、クラブ活

動に今日においてもなお参加、活動させて頂いてい

る事をうれしく思います。

今回の記事投稿の執筆を機会に今日までの自身に

よる天文活動について振り返ってみます。

1970 年代のアマチュアによる新彗星の発見

浜松スペースハンタークラブが創立した1969年頃

は、1965年のイケヤ・セキ彗星の発見に影響を受

けたアマチュア天文家たちが、先人の本田、関、池

谷氏に続き、次々と新彗星の発見に成功して話題に

なっている時期でした。

発足当初のスペースハンタークラブの メンバーの方

々も新彗星捜索や彗星観測に熱心に取り組まれてお

りました。

当時の天文書籍には、「彗星ガイドブック」、「彗

星とその観測」、「彗星の観測ガイド」、「私の新

彗星発見記」などの彗星関係の書籍がたくさんあり

ました。

当時、中学生だった私も夢中で読みあさり、彗星や

新彗星発見の魅力に取りつかれ、新彗星発見者の手

記を読んでは、 新彗星発見のエピソードにわくわく

していました。

EPSON MFP image

    「私の新彗星発見記」誠文堂新光社より出版

 

高校生になった頃、名古屋にあった高橋製作所にて

TS式16セ ンチ反射望遠鏡F6.3鏡筒とエルフレ32

mm接眼鏡を入手して自作の経緯台架台に載せ、

彗星捜索望遠鏡として近所の三方原台地の高台にて

彗星探しを本格的に始めました。

この反射鏡は、明るく、 星像も良く大変良く見え

ました。

彗星や星雲星団、オルソ 4.0mm や2.8mm 接眼鏡

を用いて火星や木星を見ていました。

当時は、もしかしたら、努力次第でアマチュアの自分

自身にも 新彗星を実際に発見できるかもしれないと

考えたり、期待ができる時代でした。

この当時の新天体発見への希望と高揚感が、今日に

なっても忘れることができず、今も天文活動を続け

る原動力になっているのではないかと思います。

次号へ続く

天文同好会会誌「浜松スペースハンタークラブ」会報

第200号より引用 

関連記事リンク

関彗星の発見について!

-日本のアマチュア天文学の原点を振り返る-

池谷・関彗星の発見!二人の青年が発見した彗星。

-一大天文ブームがここから起こる-

まとめ

静岡県で活動する地方同好会

「浜松スペースハンタークラブ」。

スペースハンターの名前通りに今日まで

に多数の新天体発見し、掩蔽観測、地元

の古天文記録調査など数々の実績が

ある天文同好会です。

このクラブの会報が、「創刊200号」を

達成しました。

今回は、この機会に小和田代表による浜松

スペースハンタークラブの歩みと所属会員

の中村正光氏が、会誌に投稿した自身の

天文活動の取り組みについて振り返った

記述を並行してご紹介しました。

1回目は、70年代の同好会の活動発足当時

について紹介しました。

この頃は、池谷・関彗星の発見に影響を受けた

アマチュア天文家が、続々と新発見して

行った熱量の高かった時代です。

そんな頃に浜松スペースハンタークラブは

活動を始めました。

このブログを読んで、この当時の事を思い出

したり、こんな時期があったんだと関心を持

って頂けたらと思います。

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