2026年夏、明るい超新星と新星が相次い
で出現しております。
7月8日に発見された超新星「SN 2026sqf」
が11等台まで増光し、8月25日にはや座に
7等台の新星「V488 Sge」が出現しました。
いずれの天体も明るく観測しやすい対象です。
タイトル画像
NGC3310 (おおぐま座の系外銀河)
Seestar S50
撮影日 2024年11月1日
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おおぐま座の超新星 SN 2026sqf:11等台に増光中
■発見と増光の経緯
米・ユタ大学のPatrick Wigginsさんが2026年
7月8日6時01分(世界時、日本時では同日15時
01分ごろ)、おおぐま座の銀河NGC 3310内に
12.9等の新天体を発見しました。
この天体は超新星「SN 2026sqf」と命名され、
発見後もゆっくりと増光を続け、7月下旬には11
等台に達しました。
11等級にまで明るくなる超新星は非常にまれで、
2026年現在で最も明るい超新星となっています。
■天体の特徴
位置: おおぐま座、銀河NGC 3310内
(赤経 10h38m47.96s、赤緯 +53°30′
34.1″)
距離: 地球から約4600万〜5000万光年
型: 発見当初はII型超新星とされましたが、その
後Ia-CSM型と呼ばれる超高輝度超新星と分
類されています
宿主銀河: NGC 3310は星形成活動が活発な「ス
ターバースト銀河」で、これまでに4個の超
新星が出現しており、SN 2026sqfで5個目
となります
■観測のポイント
SN 2026sqfは北天に位置するため、日本からは
かなり低い位置に見えますが、口径15cm以上の望
遠鏡で撮影・観測が可能です。
銀河NGC 3310自体も10等前後の明るい銀河なの
で、超新星との位置関係を確認しながらの観測が楽
しめます。

おおぐま座のNGC3310
Seestar S50 露出2分
トリミングあり
撮影日 2024年11月1日

おおぐま座のNGC3310
Seestar S50 露出4分
トリミングあり
撮影日 2025年11月7日
関連記事リンク
や座の新星 V488 Sge:7等台の明るい新星
■出現と急激な増光
2026年8月25日3時04分(世界時、日本時では
同日12時04分ごろ)、米・テキサス工科大学の
NMWサーベイチームがや座に9.0等の新天体を
検出しました。
発見からわずか半日ほどの間に7等台まで急激に
増光し、国内外の多くの観測者によって確認され
ました。
この新星には変光星名「や座V488(V488 Sge)」
が付けられ、CBAT(中央天文電報局)から「Nova
Sagittae 2026」として正式に報告されています。
■天体の特徴
位置: や座(赤経 19h45m06.48s、赤緯 +18°22′
42.2″)
明るさ: 発見時9等→半日で7等台(最新観測で7.4〜
7.6等)
増光幅度: Gaia衛星のデータでは、この位置に19.8等
(G等級)の天体があり、約11〜12等級も増
光したことになります
発見前の状態: 周期約10日の食連星とみられる天体で、
8月24日10時58分(世界時)には13.0等
より明るい天体はこの位置にありませんで
した
■観測のポイント
V488 Sgeは現在7等台と、双眼鏡でも容易に観測できる明
るさです。
や座は8月下旬〜9月上旬の宵の空で天頂付近に位置し、観測
条件が非常に良好です。
関連記事リンク
- ATel #18009: Discovery and follow up
- observations of the likely Galactic Nova
- NMW-TTU-26bp (PNV J19450648+1822422)
観測者向けメモ
| 天体 | 星座 | 明るさ | 発見日 | 観測難易度 |
| SN 2026sqf | おおぐま座 | 11等台 | 2026/7/8 | 小から中級者向け(10cm以上推奨) |
| V488 Sge | や座 | 7等台 | 2026/8/25 | 初心者でも(双眼鏡で可) |
まとめ
2026年夏は、超新星と新星という2種類の
「星の爆発」を同時に楽しめる稀有な時期
です。
特にV488 Sgeは双眼鏡で手軽に観測できる
ため、天文初心者の方にもおすすめです。
SN 2026sqfは低空ですが、画像処理を駆使
すれば銀河との位置関係を捉えた迫力ある写
真が撮れるでしょう。
両天体とも今後の減光曲線の追跡観測が重要
です。
天文ファンの方は、ぜひこの機会に観測・撮影
に挑戦してみてください。

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