(152637) 1997 NC1 アテン群の地球近傍小惑星 -10等級の明るさで見える-

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今週、地球の近くを通過するアテン型PHA

(152637) 1997 NC1が、天文ファンの間

で注目を集めています。

最大10等級まで明るくなる見込みで、条件

がよければ小型望遠鏡でも追える“観測向き

の大型小惑星”です。」

「直径は最大1.6km級と推定され、光度

が明るく、地球近傍天体ならではの軌道

運動の様子を実感できる点も魅力です。

日本からも観測のチャンスがあり、こと

座からじょうぎ座へ移る姿を追うことで、

接近天体ならではの高速移動を楽しめま

タイトル画像

(152637) 1997NC1 の最接近時の軌道

ダイアグラム

和久田俊一氏提供

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地球近傍天体が明るい

今週、地球に接近するアテン型PHA

「(152637) 1997 NC1」が、天文フ

ァンの注目を集めています。

最大で10等級前後まで明るくなる見込

みで、条件がそろえば小型望遠鏡でも

十分に狙える、見ごたえのある地球近

傍小惑星です。

(152637) 1997 NC1 とは

(152637) 1997 NC1 は、1997年に

発見されたアテン群の小惑星で、地球の

軌道に近いところを回る地球近傍天体で

す。


アテン型は、太陽のまわりを公転しながら

地球軌道の内側を主に通るグループで、地

球接近時には短い期間だけ明るく見えるこ

とがあります。


この天体は潜在的に危険な小惑星(PHA)

に分類されていますが、今回の接近は約

260万km、月までの距離の約6.6〜7倍

です。

今回の接近で衝突の心配はありません

大きさと性質の魅力

この小惑星の推定直径は、およそ710mか

ら1.6km級とされています。


サイズが大きいため、接近時には比較的明

るくなり、天体観測としての存在感がしっ

かりあります。


ただの“危ない天体”ではなく、太陽系のダ

イナミックな運動を目で追えるという点が

、1997 NC1 の最大の魅力です。

  (152637) 1997NC1 の最接近時の軌道ダイアグラム

  EpySkyにて作成 和久田俊一氏提供

日本からの見え方

今回の接近では、6月25日ごろから7月1日

ごろにかけて11.5等級より明るくなり、日

本でも観測チャンスがあります。


見かけの位置は、こと座からじょうぎ座方向

へ移っていくと案内されています。


最接近は日本時間で6月27日20時14分ごろ、

明るさのピークは6月28日午前9時ごろに10

.1等級へ達するとされています。

 (152637) 1997 NC1 の浜松での見え方

 和久田俊一氏提供 

観測ポイント

満月前後で月明かりの影響があるのと

最大光度で10等級ですので、肉眼での

観察よりも望遠鏡や撮影向きの対象です。


できるだけ空の暗い場所を選び、星図ソ

フトで移動経路を事前に確認しておくと

追いやすくなります。


小惑星は恒星とは違って少しずつ位置が

変わるので、数分から数十分の間隔で撮

影すると“動き”がよく分かります。

撮影の楽しみ方

1997 NC1 は、星空の中を速く移動

するため、連続撮影との相性がよい

天体です。


恒星は点像のままでも、小惑星だけが

少しずつ位置を変えていくので、比較

明合成やタイムラプス的な見せ方も楽

しめます。


長焦点で追う場合は、導入精度と短時間

露光のバランスが重要になります。

浜松スペースハンタークラブの会員の

和久田俊一氏より1997NC1について

のコメントをご紹介します。

アテン型PHA 152637(1997NC1)

の接近で、発見から6/24迄の29年間

で981個だった観測数が、昨夜6/28

で2248件に跳ねあがりました。

各地で精力的に観測がされました。

接近中の小惑星による恒星食の観測もさ

れていて、北米では話題が賑やかですが、

最接近時の掩蔽観測はまだ確実な食は報

告されていないようですね。

満月に近い月の、しかも月の近くでの現象

に加え、小惑星と恒星の光度も同じ程度、

食の継続時間も0.1秒以下で超高難度の

観測と思います。

関連記事リンク

6/21未明 地球近傍小惑星1997

NC1 (152637)鳥取天文協会HP

小惑星152637(1997 NC1) Mitsuo

さんのXより

まとめ

(152637) 1997 NC1 は、PHAという

言葉から受ける印象以上に、観測対象と

して非常に魅力的な小惑星です。


最大10等級前後まで明るくなり、日本

からも追跡しやすい今回の接近は、天

文ファンにとって絶好の観測機会とい

えるでしょう。


暗い空でこの“動く天体”を捉えれば、

地球近傍天体のスケール感を実感で

きるはずです。

和久田氏の(152637) 1997NC1

による最接近時の軌道ダイアグラム

や見え方についての図表を引用させて

頂きました。

誌面にて感謝致します。

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